胸が高鳴るその訳は 〜ありがとう、さきかの〜

 

潤花大先生が退団する前に、さきかのについて自分なりに昇華したいなと思ったので、文章に残すことにします。絶賛ボニクラロスの今*1書くことじゃないかもしれないけど、宙組初日前に書ききった方がいいと思ったので、多分きもくなるけど、書きます。

 

私が熱心に彩風咲奈さんを追いかけていた頃、元カレになる前ですね。はい、すみません。

潤花ちゃんは近年では少し珍しい芸名と、華やかな容姿で初舞台生の頃から注目していました。お手紙を書いたり、双眼鏡で追いかけたり。研1ながら、袖にはけるときの姿勢や貫禄が花野じゅりあ様にそっくりで、目を引いてた。このショーはどの場面に出ててどこにいたとか、庶民役なのに華やかすぎて全然庶民じゃなかったこととか、めちゃくちゃ覚えてる。

みるみる抜擢されていき、迎えたハリウッドゴシップ。(←時系列早) 私はここから、さきかのの亡霊になりました。ハリゴシのデュエットダンスは本当に宝物で、マイベストデュエットダンス・3番の指にランクイン!!!今では大切すぎて、普段からしょっちゅう見れなくなった。会話をするように踊り出すさきかの…そんな2人の呼吸がとても心地よかった。シンプルなセットとシンプルなお衣装で、ダンサー同士だからこそ成し得たデュエットでした。構成も振り付けも曲も2人も全部全部良くて…叶うならもう一度見たい…。

将来的には彩風さんの相手役になるんだろうなというこちらの勝手な妄想は次第に「相手役になってほしい…」と言う強い願いに変わりました。

そして炎のボレロボレロのポスターが出て、「これはもう!!!」とみんな思ってたよね?!?!!!当時すごーーーくショックだったからもう時系列があやふやで、間違ってたらあれだけど(笑)梅芸マイ初日、「彩風咲奈さんの相手役、じゅんはなじゃないといやだ😭😭😭😭」と泣きながら茶屋町を歩き、友達に連絡したことが昨日のようです。

雪組・潤花としての最後の舞台、梅芸千秋楽。信じたくなくて、「まあ今は組替も多いから!!!!また戻ってくるかもしれないし!!!!!」とか言ってたな。一筋の涙を流していたカテリーナに、「いってらっしゃい!」と心の中で唱えながら、私も泣く。楽しかったな〜梅芸。

 

まどかちゃんの専科異動、花組トップ娘役就任発表。まかまどコンビのファンは私が思っていたよりも多く、批判的な声をたびたび目にしました。こちらサイドは、あまり大きな声をあげていなかったと認識しています。正直、ブロックの手が止まらなくなるほどたくさんのマイナス意見を目にしました。その文章にわざわざ潤花の名前書く必要あるかな???とか、まともに見たこともないのによくそんなことかけるな???とか。新しいトップが決まると、毎回あることとはいえ、悲しかった。文句はハリゴシのデュエダンを見てから言え‼️‼️てずっと言ってた。悲しかったし、何よりめちゃくちゃ悔しかった。

でも自分の中で、かのちゃんが持つ雰囲気は真風さんにも宙組にも絶対に合うという確信があった。私自身1番好きな組は宙組だから、それはそれで嬉しかったのもたしかなんだよね。

私はたまたまアナスタシアのムラ楽を劇場で見たんですが、次期トップ娘役と紹介されたときの、かのちゃんの何とも言えない表情を、鮮明に覚えています。いつも堂々として、はつらつな笑顔を咲かせているひまわりのようなかのちゃんが、上手の方で眉毛はハの字で、控えめで小さくなって、本当に胸が痛かった。

 

そんなこんなで、「トップ」の椅子に座り始めた潤花大先生。スヴィッツラは公演中止の影響で、生での観劇は叶わなかったけど、もちろん配信を見た!思ってた通り、アダルトなまかかのの並びが見事にはまりすぎてて、もうなんか!!!なんか!!!ファーーーーー!!!!!!!ってなる。一瞬でまかかのが大好きになる。

 

そして迎えた大劇場お披露目初日。こちらも生で見れた。デリシューは公演前から勝ち確だったから、めーーーーーちゃくちゃ楽しみにしてて。大劇場の真ん中で、のびのびカンカンを踊るかのちゃんは本当に素敵で、カンカンの後の客席の拍手もすごかったな〜。やっぱりセンターでこそさらに光る華やかさを持つ娘役さんだった!この初日は忘れられないし、行けてよかった。

階段降りの歌詞も、今でもデリシュー聴くとしみじみしちゃう。「あなたのぬくもり感じて/風*2に舞う花」…………(大号泣)幸作ありがとう泣

何より、デュエットダンスのお衣装。紺色*3のドレスの中のパニエが、緑と紫、つまり雪組宙組になっていて、「ああ、宙組のプリンセスになったんだな」と、寂しさもありつつ…でもとってもとっても嬉しくて、感慨深かったです。

 

この頃はまださきかのに対して少し未練があったけど、宙組観劇中はあまりそれを感じなくて、どちらかと言うと彩風さん見てる時の方がよくあった気がする。「ああここ、かのちゃんだったらどんなんだったんだろうな…」とか。きわちゃんが好きじゃないとかそんなことは絶対の絶対に1ミクロたりともなく*4、ただただ、トップコンビのさきかのが見れなかったことへの未練が残ってた。でもCHも、さききわじゃなかったら決まってなかったと思うし…。人生とは、偶然の連続。

伝説の「スミィ…⁈」以降、まかかのの人気はうなぎのぼり(だと思ってる)で、ナウオンではまかかの+芹香さんと3人で毎回大爆笑をかっさらい、FWMやまかコンでは他の記憶が全部飛ぶくらいの名場面を生み、宙組のビタミンプリンセスになった潤花ちゃん。

私が未練を感じなくなったのは、ネバセイを見てから。さきかのへの未練を、"いい意味で"思い出さなくなった。ネバセイのまかかのを見て、トップコンビとしての相性の良さはもちろん、絆の固さだったり、そういうのがはっきり見えた気がしました。劇場で、生で、リアルタイムにそれを感じて、感動して。「今」を生きてる人たちに、失礼かなと思うようになったのが1番大きなきっかけです。さきかのは私の青春の小箱に詰めようと。まあでもおたくだから、たまにそーっと取り出したっていいしね。慎重にね。

 

大先生が持つ底抜けの明るさと華やかさ、かっこよさ、たくましさ…数々の舞台姿やオフでのファニーすぎる一面にたくさん元気をもらった。もちろんそれは私たちには計り知れないほどの大先生の頑張りの賜物であり、一方で、「真風さんの隣」と言う肩書きがどれくらい大先生を奮い立たせたのかなあと。真風さんの隣に立つようになって、毎公演どんどん華やかさを増していった潤花ちゃんが証明してる*5。本当、だって星組しか見ない知り合いとか全然宝塚知らない大人とか、誰に見せても第一声「綺麗!!!!!」だし😭

 

舞台でもオフでも、「宝塚歌劇団 娘役・潤花」の魅力を最大限に引き出せる相手役は、真風さんだったんだと思う。これも全っっっくマイナスな意味はなくて、不快な人がいたらごめんなさい。たらればの話をするとキリがないけど、さきかのの世界線を今と同時に見ることができたとしても、答えはまかかのな気がしてる。答えとかないけど!!!!

でも、さきかのもまかかのもそれなりに見れて、両方知っているわたしは、幸せ者だなーと自分で思ってます。

 

もう少し長く宝塚にいてくれるものだと勝手に思ってたから、退団が決まった時は寂しかったけど、すぐに決めたのも大先生らしくて。私は悔いのないように、最後の勇姿を見に行く!!!たくさん!!!

 

 

歌劇のサヨナラ特集で、「かのへ」からはじまる彩風さんのメッセージが載ることを信じつつ………終わりにしたいと思います。ただただ潤花が好きだって大声で言ってるような読みにくいブログを読んでくださって、ありがとうございました。私の中の亡霊も報われます。

 

 

潤花ちゃん。

ラストステージ、いってらっしゃい!

大好きだよーーーーー!

*1:本当にやばい毎日やばい

*2:正直、正直ね、「風…………………?」ってなったよ

*3:めちゃくちゃ似合ってて、大好きな愛称😭

*4:むしろきわちゃんには絶大な信頼があったし、決まった時もめちゃくちゃ嬉しかった!さききわは芸術

*5:私が証明です!のCMみたいになっちゃってる

2021年 観劇振り返り

 

今年はなんといっても『桜嵐記』新人公演。

見る予定なかったんだけどお誘いいただいて、月組の新公だから良いことは確定してるし、新公再開1発目だから見ておこうと思って観劇したが最後…運命が変わったと言っても過言でないくらい、私の観劇スケジュールが変わりました。*1

今でも頻繁にあの、刹那的で美しく儚い舞台を思い出す…。「皆様、出陣いたします」さけーーさけーーーさけーーーーさけーーーー

声かけてくれた先輩、ありがとうございました。過去にもその先輩のチケットで観劇してせとさんに落ちたから先輩なんか持ってる説。

 

そしてそれに並ぶのが『銀ちゃんの恋』。

ゆうひさんの再演は2回とも見てたんだけど子供だったから理解できないことの方が圧倒的に多かった。当たり前だけど。私も大人になった今回、銀ちゃんの憎めない愛おしさがわかるようになって、それはみなみちゃんのおかげでより伝わってきて、だから銀ちゃんを想い続けてしまう小夏の苦しみが痛いほどわかってつらかった。

笑い合えば笑い合うほど 離れていく そんな気がする

花組の、みなみちゃんの愛や優しさに触れた千穐楽蒲田行進曲が流れてから幕が降りるまで、ずーっと泣いてた。「銀ちゃん、かっこいいーー!!!!!」と声を大にして言いたいです。

星空実咲ちゃん。1月のバウは(雪組に必死で)見れなかったんだけど、体当たりで一生懸命小夏と向き合って、銀ちゃんとヤスとぶつかっていた姿に感銘を受けました。根性!みたいな娘役さんはいるけど、こんなに一生懸命、役に情熱を込めた路線娘役さんは最近あまり見なかったので(あくまでも主観)、ひとつ大収穫でした。ささやかながら、応援してます!

 

大大大大大大好きなデリシュー♡♡♡♡♡デリシューは2021年1番好きなショー!ずっと楽しかった!

初日のカンカン終わった後の拍手と客席のどよめきは忘れられない!大舞台でのびのび、満開の笑顔で踊る潤花ちゃん!トップ娘役就任、本当におめでとうございます。

デュエットダンス。潤花大先生のドレスの内側は雪組の緑と宙組の紫になっていて、ああ宙組のプリンセスになったんだなあと、涙…。まかぜさんに差し出された手を愛おしそうに見つめてから世界一の笑顔でまかぜさんの隣に立つ潤花大先生〜〜泣 「風に舞う花」

 

ナイワ。こんな楽しい禁酒法時代のミュージカルがあっていいのか。あの手の役は、れいちゃんでなければ絶対にできなかった!!!!!!だってキスしてドキドキするうぶな女の子に「さっきのキスが、ハーバードでは学べない勉強になってたらいいけどね(ウインク)」って言うんだもん?!????!?!?

柚香光ーーーーーーーーー!!!!!!!!!!好きーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!私よく客席で叫ばなかったよね。えらすぎ。原田先生が演出する海外ミュージカルに期待が増すばかり。

 

あと特筆すべきは雪組fff/シルクロードシティーハンター/FF。*2

fffはもう随分前のことのように思えるけど、今年なんだなぁ。後悔はないと胸を張って言えるほど、全力で観劇した!ありがたいことにムラの楽も観劇できて、本当に一切の悔いなし!!!続く誰かの道になったあやちゃんとなっちゃん。だいきほの現役を最初から最後まで見届けられたことは一生自慢する。

全ツも、そしてシティーハンターも初日を観劇できました。大階段から降りてくるあやかぜさんを見て、色んなことを走馬灯のように思い出して、忘れられない8月7日なったなあ。

 

今年もGW前後の無駄な(強調)中止要請で7枚チケットが流れて、花組は大劇場千秋楽も中止になって、元彼(元彼)のせとさんも1回しか見れなくて、なんで花組ばっかり…と嘆くこともあった。来年はこんなことが起こりませんように。

 

宝塚以外だと、MAよかったな。前から好きだったけど、さらに好きになって、甲斐翔真くんとの出会いもあり、宝物の公演になった。観劇日はお花様マリーの大楽で、お花様があんな風に涙を流す姿を初めて見た。「愛した人はただのあなた、王妃ではない」と歌うフェルゼンが印象的でした。

あと魔女宅!顔が好きな那須くん主演で、申し込んでみたら当たって、となみさんも出てるし〜と軽い気持ちで行ったらどばどば泣いた。引くほど泣いた。絵本のような、やさしい世界が広がってた。体を壊してまでやることなんてないのよ、心に刺さっている棘を見逃してはダメ、心と体はつながっているから時には立ち止まって、というとなみさんの歌で特にたまらなくなって嗚咽が出そうだった。浄化されたな〜これからも再演があったら絶対見たい!

 

来年はnext to〜とラカージュオフォールとガイズが楽しみです♡♡♡♡♡あやこアデちゃんに首ったけーー♡♡♡♡♡♡♡

 

来年も、たくさん観劇できますように。FOREVER TAKARAZUKA!

 

*1:おだバウ初日楽+アルファー観劇するとは思わなかった

*2:Fばっかだな